カナダの年金について知ろう!

ファイナンス Dec 05, 2016

 

カナダの年金制度。そう、老後のお金です。仕事やら子育てやらで手一杯で、なかなかゆっくり老後の事なんて考えてる時間もないですが、時間は着実かつ平等に流れていっているという事を忘れてはいけません。30代を過ぎると、時間が飛ぶように過ぎていくよ、とは聞いてましたが、これ本当。65歳で老後生活に入るとしたら、私もう確実に折り返してる!!まだまだ30年もあるしー、なんて言っていると、きっとすぐにその時が来てしまいます。だからこそ、目をそらさずにちゃんと現実に目を向けなきゃいけません。

そもそもカナダの年金制度。老後の基礎となるこの部分を知らないと、まず始まらない!カナダの公的年金は、二つあります。

 

Old Age Security Pension (OAS)  老齢保障年金制度

 このままカナダに住み続けるとして、

  • 65歳以上
  • 市民権、もしくは移住権を持っている
  • 18歳以降に最低10年カナダに住んでいる

というのが条件となっています。カナダで一度も働いた事がなかったとしても、もしくは受給時にまだ仕事をしていたとしても毎月もらえる年金がこれです。

* カナダ国外に住んでいるケースはまた違ってくるので、もっと詳しく知りたい方は、Service Canada のウェブサイトを見てください → こちら

 

Canada Pension Plan (CPP)     カナダ年金制度

こちらは、OASとは異なり、カナダで仕事をし、CPPに最低1回でも支払いをした事のある人が対象となります。基本は65歳からですが、希望すれば60歳からでも年金が受け取れます。お給料明細を見ると、多分CPPと書かれて引き落とされてるはずです。保険料は所得によって決まっていて、会社勤めであれば会社が半分負担、自営業であれば全額自己負担です。年金として受け取れる額は、CPPにいくら、そしてどれだけの期間(つまり何年働いたか)で決まってきます。

* もっと詳しく知りたい方は、Service Canada のウェブサイトを見てくださいね → こちら

  

以上が超簡単年金知識なんですが、じゃぁ実際いくらくらいもらえるのかと言えば、両方の年金を満額でもらったとしても、どうも毎月$1,500程度だそうです。しかも私達のような移民の場合は、当然働いてる期間も少ないのでCPPが満額もらえる可能性も少なくなりますよね。夫婦揃って移民という我が家の場合は、なおさらです。という訳で、日本もある意味同じですが、政府からもらえる年金だけを頼りにしていると、老後の暮らしはとっても厳しくなるという事です(企業年金があると、また話は違いますけどね)。というか、場合によっては暮らしていけない可能性も否定はできない??!!

 

しかも極端な話、上に書いたのは今の時点での年金の話ですが、果たして20年後、30年後の年金がどうなっているのか、これは正直誰にもわかりません。なんとなーくやってきて、これからもなーんとなくやっていって老後を迎えたら・・・・、大変そうだ。そこでじゃあ、私達の老後の運命を握るものは何かと言うと、それはずばり個人で年金分としてお金を貯めるという事です。当たり前と言えば当たり前ですが、自分の老後の為に今から貯金をするんです。そこで重要なカギとなるのが、これ。

 

Registered Retirement Savings Plan (RRSP)        退職金貯蓄プラン

 個人年金としてお金を貯めるのに適したプランで、会社勤めしてる人だと、会社で入ってる人も多いと思います。何が良いかというと、

 

  • この口座へ振り込まれたお金は税金免除対象なので、所得税の対象となる収入から差し引かれる。
  • 利子や投資で儲けた利益分は、お金を引き出すまで税金がかからない。

 

というメリットがあるからです。つまりのところ、節税対策になるって事。もちろん老後資金用の貯金だし、節税対策にもなるって事で色々な制約やルールなどはありますが、普通にsaving account にお金を入れておくよりは、もっと活用できるのは間違いありません!もっと詳しく知りたい方は、CICのページに詳しく書かれていますので、読んでみてください → こちら

 

一番大切なのは、「なるほどねー」で終わらせない事。老後のお金の事はちゃんと考えて早めに行動していかないと、後になればなるほど、もっともっと大変になっていきます。虫歯と同じで、そのままにしておくと、悪くなる事はあっても良くなる事はありません。だから早めに治療しないと!気にはなるけれど何となく放置してきたなーって人もいると思います。そんな人は、今ここで腹をくくりましょう(笑)。早く始めれば、その分痛みも少なくなります。

 

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